当院コンセプト

抜かない矯正治療

すべて抜かない治療がいい治療ではありません。基本的にはしっかりと検査・診断を行うことにより推奨する方針はおのずと決まります。しかし矯正治療はかみ合わせをととのえること以外にも審美的な要素などいろいろなことを検討し、行っていくものです。歯を抜く治療、歯を抜かない治療それぞれのメリットとデメリットをご説明させていただき、納得いただいた上で、ご一緒に治療方針を決定させていただきます。

隙間を作ることが必要

抜かない矯正治療できる限り患者さんもドクターも歯は抜きたくありません。しかし、歯並びをととのえるには歯と歯の間にしっかりと隙間を作らなければならないのです。そのため、その隙間を作るために、これまでは①上顎の幅を広げる、②歯を少しだけ削る、③歯を抜くが一般的な隙間を作る方法でした。

最近の矯正治療
最近の技術進歩により上記の隙間を作る方法以外に、奥歯を後ろへ追いやる方法(遠心移動)というものができるようになってきています(もちろんこれまでも一部の症例には可能でしたが)。歯科矯正用アンカスクリューの使用以外に、さまざまな方法や材料により短期間に可能となってきております。

歯を抜かない治療と抜く治療の違い
ただし、この方法も万能ではなく、やはりその程度が鍵となります。相当なデコボコや上顎前突に対しては、明らかに歯を抜かないと治療が困難である場合もあります。また、横からの口元の出っ張り感も改善したいなどの審美的改善に対しては、歯を抜くか抜かないかでは明らかな差がみられます。つまり、これまでは歯を抜くしか方法がなかった症例に対し、遠心移動という方法で歯を抜かなくてもいいケースが増えているということなのです。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

1.最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
2.歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
3.装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
4.治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5.歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
6.ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
7.ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
8.治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10.様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正装置を誤飲する可能性があります。
13.装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないため、後戻りの生じる可能性が高くなります。
15.装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
16.あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。